2013/09/24

私と小鳥と鈴と

私と小鳥と鈴と

  私が両手をひろげても、
  お空はちっとも飛べないが、
  飛べる小鳥は私のように、
  地面を速く走れない。
  私が体をゆすっても、
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴る鈴は私のように、
  たくさんな唄は知らないよ。
  鈴と、小鳥と、それから私、
  みんなちがって、みんないい。



金子 みすず さんの 詩集より


これは 私が最近 聞いた文章の中で感動した作品です

題名の無い 小言

右に行けと言われて
行ってみた

左に行けと言われて
やってみた

言われてやっているうちに

私は
何がしたいのか
わからなくなった

そこに
ひとつの
貝殻をみつけて

つなげて
首飾りを作った

綺麗な首飾りを
買いたいという人がいた

私は
首飾りを
無償で あげた

やがて
人の喜ぶ顔がみたくなり

人を喜ばせたいと思った

私は
貝殻を又、集めて
今度は
カーテンを作った

やがて
私は

何がしたいのか
理解し始めていた

生きるって事は
道端に落ちていた

貝殻から始まることもあるんだと
悟った

題名の無い きまぐれポエム

真っ赤な絵の具で
世界を塗りつぶしてしまいたい

真っ黒な絵の具で
世界を塗りつぶしてしまいたい

どちらのどの色も
色は違えど

世界の色は
けして
ひとつじゃない